@article{oai:ritsumei.repo.nii.ac.jp:00013085, author = {羅, 華}, journal = {APU言語研究論叢, APU Journal of Language Research}, month = {}, note = {助詞「了」の学習は、中国語の発音、文字及び基礎文法知識を中心に学習する入門段階を経た後の初級段階で導入し、学習するが、学習者にとって習得が難しい文法項目の一つである。その理由は主に以下の二点である。まず、「了」は文法的意味と統語構造に基づき二つに分けられ、一つは動詞の後につける動態助詞注1(通称「了1」)で、動作の実現・完了を表す。もう一つは文末につける語気助詞(通称「了2」)で、状況の変化や新しい事態の発生、もしくは話し手の事柄に対する確認の気持ちを表す。これらの基本文法的意味に加え、「了1」と「了2」にそれぞれ細かい文法的意味があり、学習者にとって情報量が多く、理解しにくい。 「了」をはじめて導入する段階においては、学習者に提示される例文が主に過去に発生 したことを表す文であるため、学習者に「了」は中国語の過去形マークだという誤った印象を与えてしまう。その学習者の母語または第一外国語がテンスのある言語の場合、母語による負の影響、つまり、負の転移が生じやすく、「了」を使うべきでない箇所に使い、逆に使うべき場合に使わない現象が多く見られる。 本稿では中国語の初級段階を終え、準中級コースに入った学習者の作文から収集した「了」の誤用例を分析し、その誤用に至る原因を突き止めることを試みた。また、「了」の文法的意味を再整理し、効果的な教授法を提案する。}, pages = {72--87}, title = {初級及び準中級中国語における助詞「了」の 教授法についての一提案 ― 準中級学習者の作文に見られた誤用の分析を中心に ―}, volume = {5}, year = {2020} }